上咽頭とは、鼻の奥の口蓋垂(のどちんこ)の上後にあり、子供の頃にアデノイドがあった場所のことです。上咽頭は、ホコリ、ウイルス、細菌がたまりやすく、炎症を起こしやすい部位の一つです。
カゼの引き始めは、ほとんどがこの部位です。
Bスポット療法とは、塩化亜鉛という薬を染み込ませた綿棒を口の中からこの上咽頭に十分塗布する治療のことです。 Bスポットとは、Biinku(鼻咽腔)の頭文字をとったもので東京医科歯科大学の堀口申作名誉教授が考案された治療法です。
亜鉛の直接的な殺菌作用、炎症を抑える作用で早くよくなるという原理です。
この炎症を起こしている箇所にお薬を塗布するのではっきり言って痛いです。
ただし、実施時間はわずか1分です。
ヒリヒリ感は、その後数時間続きますが、その後も徐々に治まっていきます。
ヒリヒリ感が強いということは、炎症が強いということになります。
一時的に血のまざった鼻水や痰がでることがありますが、ご心配いりません。
ノド風邪や、なかなか内服薬で治らない後鼻漏(鼻水がノドの方に流れる)にも効果があります。
なお、Bスポット療法は、あくまでも補助的な治療とお考え下さい。
現在、受けている治療を継続しつつ、Bスポット療法を行うのがよいでしょう。
この療法は、上咽頭の局部に対してのみの治療になりますので、乳幼児から大人まで妊娠中の方や授乳中の方も安心してうけられます。
基本的には週1~2回の通院が理想と思われます。
※上記をご理解頂いた上で、治療をご希望される場合は、受付、スタッフ、又は医師に「Bスポット治療希望」の旨をお伝えください。
当院でBスポット治療を受けられた患者様の感想をご参照下さい。